東京の保育業界の現状ってどうなってるの?
東京で働きたいと思う保育士は多い
保育士として働く時、やはり少しでも待遇が良く自分で保育園を選んで就職する方がいいと思いますし、理想とする保育理念をもっている保育園で働きたいという方が多いと思います。
地方に行くと待機児童?と思わず首をひねってしまうくらいに子供が少なくて、保育園もガラガラ状態です。
でも都市部に行くと待機児童問題はご家族の死活問題になるくらいで非常に大きな問題となっています。
都市部は保育士の仕事が有り余るほどにある、でも地方に行くと保育士は雇用がほとんどなく、あっても非正規雇用という状態です。
またもし正規雇用があっても賃金が非常に安い、子供が少ないから運営も厳しい、保育士の数をぎりぎりにして保育士は過酷な労働をしている状態、でも仕事の空きがないのですから、都市部に行く方がいいと考えます。
どうせ都市部に行くならやっぱり東京がいいという意見も多く、保育士の資格を取得する際に進学した先が東京なら、より一層東京が就職先になりやすいのです。
でも東京の保育業界の現状はどのようになっているのか、これもこの先保育士として勤務するなら気になります。
東京の保育業界の現状は今、どのようになっているのか、理解することも必要なのです。
保育士が圧倒的に足りていない状況
東京でも地域によっては待機児童問題がそれほど大きくないところもあります。
ただ区内、区内以外でも家族が多く暮らす住宅街や都心に通勤通学しやすいところは待機児童問題が非常に大きな問題です。
そのため、場所によって・・・という事がありますが、東京全体をみれば圧倒的に保育士不足状態が見えてきます。
下記サイトでもよく分かるとおり、都内での求人数も豊富なため、転職する際には一度検討してみるのもよいでしょう。
待機児童数をみてみると、平成28年4月時点で、神奈川で500人くらい、埼玉で1000人くらい、千葉で1500人くらい、東京はどうかというと、なんと8500人もの子供が待機児童です。
この大きな違いをみてもわかるように、特に東京は保育士が本当に足りない状況にある事がわかります。
東京都も、保育園の定員を増やす、保育園を新設するという事や、幼稚園の延長保育拡充等にうごいているのですが、まだまだ対策も状況に届いていないのです。
東京で保育士・・・暮らすのがとても大変という背景も
地方に暮らす場合、家賃も低いので保育士のお給料でもなんとか暮らせるかもしれませんが、東京となると地方と比較して家賃がかなり高くなります。
一人暮らしの場合、地方によりますが5万あれば十分なところに暮らせる地域も多いです。
でも東京だと、5万で暮らせる一人暮らしの物件を探すことは難しく、通常7万以上になります。
水道光熱費や日々の生活費などを考えると、とても保育士のお給料では無理という事もあり、東京は保育士にとっても暮らしにくいといえるのです。
ほかの地域と比較して東京都の保育士年収は高いのですが、東京都全業種平均年収が610万位、しかし東京都の保育士平均演習は370万弱とかなり低い水準だとわかります。
ただここで東京都も対策を打ち出しているのです。
2015年からは保育士一人につき月額2.1万円を上げる補助制度を行っていますし、2017年度予算案では給与補助月額を4.4万に引き上げるとしています。
また区別ですが、千代田区は保育士一人に付き月額2万上限の補助金を支出していますし、世田谷区でも保育士有資格者について家賃月額8.2万円上限の家賃補助があるのです。
こうした補助制度などが進んでいけば保育士が東京で暮らしにくいと思う事も徐々に少なくなっていくと思われますし、AI時代が到来しても保育士という職業はなくならないといわれていますので需要が無くなる事はないと考えられます。
この先、保育士として東京で働く場合、保育園の質のほか、補助金制度などがしっかりした区を選択する事も必要です。